薬草っていろんな種類があるけど、特に春が旬の薬草って多いの。

でも、春の薬草ってどんな種類があって、どんな使い方ができるのかわからない
春の暖かな気候とともにきれいな花を咲かせる薬草。そんな春の薬草には様々な種類と効能があり、暮らしにうまく取り入れることで自然の中から健康維持にも役立てることがあります。
今回は、春の薬草の種類と簡単に実践できる利用方法をご紹介します。
Contents
春が旬の5種類の薬草
春の薬草にはたくさんの種類があり、昔から生薬として利用されてきました。そんな春の薬草を、効能と共に5種類厳選して紹介します。
ヨモギ
ヨモギは身体をポカポカさせることもあります。身体を温めることで血行を促し、むくみや冷え性をすっきりさせます。そして豊富に含まれる鉄分が、葉緑素との相乗効果で造血作用を促進し、貧血の方には助かる薬草にもなります。
「女神のハーブ」と言われるだけあり、女性に嬉しい薬草ですね。
ドクダミ
ドクダミは「大和本草」にも十薬(じゅうやく)として記され、とても心強い薬草ですが、特に皮膚炎の予防にも。膿を出したり毒素を排出することで、腫れや湿疹もきにならないとされ、ドクダミは皮膚のあらゆる悩みを予防してくれる薬草です。
皮膚の悩みがあるのならドクダミを活用してみてはいかがでしょうか。
すみれ
不眠やストレス時におすすめなのは、抗炎症作用があるので、胃の粘膜や気管支などの炎症を予防してくれます。道端に咲いている綺麗なすみれが、実はこんな実力のある薬草だったなんて驚きですね。しかし、すみれの根は浄化作用が強く、体調に不安のある方は多量に摂取することは控えましょう。
活用するときは根をなるべく避け、茎や葉を服用するようにしましょう。
ローズマリー
料理で馴染みのあるローズマリーですが、ローズマリーも立派な薬草です。病を患っていたハンガリーの王妃が、ローズマリーを漬けた水を使いだしたところ、健康な状態を維持できたと逸話がありますが、これはローズマリーが持つ抗炎症・抗酸化によるものだと言われています。
抗炎症・抗菌・抗酸化作用により、肌荒れが気にならなくなるのと細胞の老化を感じさせなくしてくれるローズマリーは、その効能から「美女のハーブ」と呼ばれています。
ナズナ
ナズナといえば、「春の七草粥」ですよね。ナズナも多くの効能が期待されている薬草の1つです。草を乾燥させたものは、生薬として民間療法に利用されてきました。食べると、様々な健康維持に
役立つほか、生理不順や便秘など女性を悩ませるトラブルを感じなくなるでしょう。身近に手に入る薬草なので、まずは七草粥にして食べてみてください。
ここに挙げた以外にも健康維持や美容にも嬉しい春の薬草はたくさんあるので、畑や山を観察しながら自分で調べていくのも楽しいですね。
家庭での活用方法
ここまで春の薬草をご紹介してきましたが、薬草は煎じて飲む以外にも様々な活用方法があるんです。そこで、家庭でも実践しやすい、春の薬草の活用方法をご紹介します。
煎じて飲む
作るに少しひと手間かける必要がありますが、自然のものを飲めるのが体を喜ばせることができますね。
① 薬草をお好みの湯量で火にかけ煎じます。
(煎じる時間は薬草によって変わります。5分~30分)
② 煎じたものをザルに通してカスを除き、冷蔵庫で保管します。
③ 食間に温めて服用します。
薬草風呂
お風呂に入れるだけなので、簡単に始めれます。
お風呂場に香りも広がり、リラックスできますよ。
① 薬草を洗って刻みます。
② 布の袋に入れてお風呂に浮かべ、揉みだします。
スプレーや湿布にする
こちらは上級者向けですが、市販品を買わなくなるのでコスパも抜群です。
① 薬草を焼酎などのアルコールに漬け込みます。
(焼酎に対し薬草は半量。3か月ほど漬込みます)
② ①の薬草酒が完成したら、上澄みの綺麗な部分をスプレーボトルに入れ、肌に直接塗布します。
痛い・かゆい部分には「よもぎ+びわの葉」がおすすめです。
③ ②をキッチンペーパーにしみ込ませれば湿布として利用することもできます。
虫よけ
昔ながらの使い方でもありますね。
① 上記の薬草酒を玄関にスプレーしたり、肌に直接塗ると虫よけとして活用することもできます。小さなお子さんにはコットンに含ませて塗るのをおすすめします。
まとめ
今回は春の薬草の効能と活用術を紹介しました。
春が旬の薬草には、よもぎ、ドクダミ、すみれ、ナズナ、ローズマリーなど様々な種類の薬草があり、それぞれ身体に嬉しい効能が期待されています。
薬草といえば煎じて飲むのが一般的ですが、薬草風呂にしたり湿布にして患部に貼ったりと、色々な活用ができます。
薬草を健康に取り入れたいという方は、ぜひ春の薬草を楽しんでみてください。
また、こんな使い方もあるよ!ってことがあればメッセージからお待ちしております(^^♪