身近な野草茶の効果と知っておくと便利な野草茶以外の使い方

野草茶

日本の土地で育まれた野草のお茶は、日本人の身体によく合います。

健康・美容・予防医学において、身体に優しく自然なものへの志向が近頃高まっているようです。

 

今ではネットなどでも野草を販売しているので、田舎に住まれていない方でも簡単に野草茶を楽しむ事ができます。

 

古来から伝統的に使われている野草の知恵を、古くて新鮮な感じでお伝えできたら良いなと思います。

今回はその中でも、よく知られていて身近な野草茶の効能や活用法をご紹介致します。

 

使い方を知ってると便利な身近な野草茶

田舎にお住いの方であれば畑や山の中、散歩の途中になんかでもよく見かけえることのある身近な存在の野草ですが、それも野草茶にして飲むことが出来ます。

また、野草茶以外にも使い方次第では面白い使い方もできますので、身近にある野草を使って天然由来のものを作ってみましょう。

 

身近な野草茶

  • ドクダミ
  • ハト麦
  • シソ

 

今回はこちらの3種類は野草茶に使う以外の使い方や効能をご紹介していきますので、順番に見ていきましょう。

ドクダミ

ドクダミは野草の中でもより身近に見る存在ではないでしょうか?

私の友人は昔からドクダミを使った野草茶を作り友人に配っています。

 

スーパーなどでもティーパックで売られているおなじみのどくだみ茶は、十種の薬の効能があるということで生薬名では、十薬とよばれています。

ですが薬効は10どころか247にも及び、まさしく野草茶といってもいいです。

体内デトックスや殺菌効果

便秘・解毒・利尿に効果があり、皮膚疾患や美肌にも重用されています。

生葉がもつ殺菌効果には水虫やいんきんたむし等にも使われます。

生葉を炙ったものには化膿症や湿疹などに効果があります。

お酒にして美味しく健康法

乾燥させたどくだみを口の広い瓶などにいれ、度数が35度以上の焼酎やホワイトリカーを容器いっぱいに注ぎ、密閉して冷蔵庫などで保管するとどくだみの葉のエキスを抽出することができます。

 

抽出するのに2〜4ヶ月ほどかかりますが、どくだみのエキスの用途は多彩です。

茶色の液体がでてきたらどくだみの葉のエキスができています。

ドクダミエキスの活用

抽出されたどくだみのエキスは、入浴剤として使うと肌の新陳代謝、血行を促進する作用があります。

湿布代わりに使える

タオルなどにふりかけて湿布としても使用でき、四十肩や五十肩、ぎっくり腰等の痛みに効きます。

お口のトラブルにも利用

3〜4倍に薄めたドクダミエキスを、歯槽膿漏、口内炎、口内の傷や喉の痛みなどに使用すると効果があります。

スプレーにして使う

他にも化粧水や虫除けスプレーとしても使用できます。

 

虫さされや小さな切り傷には、どくだみの生の葉をもんだりしてだした汁をつけると良いです。

山や野原に出かけた時に覚えておくといいです。

はと麦

はと麦茶は、美肌や滋養強壮がある上に飲みやすいことから、昔から飲まれています。

こちらもスーパーでティーパックで売られていたり、地域の農産物直売所などでは、はと麦の実そのものが売られていたりします。

 

はと麦は名前は麦ですが、イネ科の植物で、ジュズダマの変種です。

 

主な効用に皮膚にまつわる効果がよくうたわれてます。

 

肌のツルツル感も保てて、洗顔料や化粧水などの美容コスメに多く使用されています。

 

外からだけではなく内からも綺麗にしてくれます。

 

はと麦の実を長い間食べ続けると、肺や腸の働きが活発になって、便秘改善につながり、新陳代謝も正常に保てますので、自然と肌が綺麗になっていきます。

そして女性ホルモンのエストロゲンの分泌調整をしてくれる作用があるので、女性に嬉しい野草茶です。

ハト麦の化粧水

美肌効果のあるはと麦茶を使って、自宅でも手軽に化粧水を作ることもできます。

 

作り方は簡単で、鍋にはと麦茶のパックと、日本酒か焼酎をいれて、1時間ほど浸してから半分の量(100ccくらい)になるくらいまで弱火で煮詰めた後に、精製水(100cc)とグリセリン(50cc)を加えれば出来上がりです。

 

アルコールを飛ばしたほうが肌に負担がかかりませんが、アルコールのままでも大丈夫な方は、火にかけずにはと麦の抽出したものをそのまま使っても良いです。

 

低アレルギーの化粧品でも防腐剤などはどうしても入りますが、自宅で作った化粧水には、そうした添加物などが入っていません。天然なので安心して使うことができます。

シソ

シソのお茶は、気分がすぐれない時や、イライラによく効きます。

 

青ジソは一年中スーパーの食料品売り場で売られていますし、赤ジソも梅干しのシーズンの6月から7月頃にスーパーや地域の農産物直売所で見かける事ができます。

 

食用としてのシソ

青ジソ、赤ジソ、それぞれに適した用途があります。赤ジソの代表的な使い方は、梅干しを赤く染めるのに利用したり、乾燥させてゆかりにしたりします。

 

青ジソは殺菌作用の活用で、よく刺し身やお寿司に添えられています。また特に夏場は料理に使用されるのもお勧めです。シソの防腐予防の作用で食事が傷みにくくなります。

 

チンキ

生のハーブ等の有効成分を抽出した濃縮液のチンキは、作っておくと手軽にそのハーブの香りや有効成分を活用することができます。

 

シソのチンキも作っておくと、多様な用途で利用することができます。

 

作り方は、最初にシソを洗って水気をよく切ることから始まります。水気が残っていると腐敗の原因になります。

 

保存用の瓶に水気を切った後のシソを約10g程と、焼酎か日本酒を100ml入れて、涼しい場所で1ヶ月から3ヶ月程置いておくと出来上がります。

 

できたら毎日瓶を揺すると有効成分が抽出されやすくなります。

 

出来上がったシソチンキは、お弁当のおかずを作る時などに使うと食中毒の予防になります。抗菌作用もあるのでうがいや飲み物に数滴垂らして飲まれても良いです。シソの香りは夏場の食欲の減退にも効果があります。

妊娠中のハーブティー

またシソは、妊娠初期の腹部の張りやつわりにも効きます。(シソの茎9g、生姜6g、ナツメ10個、陳皮6g、黒砂糖15g)を煎じてお茶の代わりに飲むと効果的です。

まとめ

野草は、おしゃれな言い方をすると和ハーブといいます。日本のハーブ文化・植物の伝統を新しい感覚でお伝えできたらと思いました。

 

今回は、身近でよく知られている野草茶の効能と活用方法をいくつか紹介させていただきました。

 

日本の四季折々の野草を、旬の時期にお茶にしたりして、気軽に楽しんでみましょう。きっと心身によく馴染みます。

 

山歩きなどしなくても、近所の空き地や河原、庭先や街の中にも隠された力をもった野草の葉や花が咲いているはずです。

 

身近な野草を見直して、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

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